新しい時代の認定臨床微生物検査技師像2025 および 指定カリキュラムの改版に関するお知らせ
認定臨床微生物検査技師制度の設立から25 年目を迎えました。本制度の目的は,正確な臨床微生物学検査を実践し,感染症の適切な診断と治療を支援することによって,良質な医療の提供を支援することにあります。
医療の高度化が各医療職に高い専門性を求める一方,個々の患者に最善の医療を提供するには連携する必要があります。臨床検査技師には,最新の臨床検査に関する知識と技術の習得だけでなく,高い倫理感や社会的責任を持って他の医療職と共に業務に取り組む姿勢が求められています。
このような臨床検査技師を含む医療職全体に求められる姿勢の変化を背景に,新しい時代を見据えた認定臨床微生物検査技師像を描くことが必要となりました。
そこで,新しい時代の認定臨床微生物検査技師像に関するワークショップ委員会を組織し,次ページ以降に示す新しい技師像と目標となる11 のゴールを作成し,あり方委員会へ提案,承認されました。
このあり方委員会承認案は,本年1 月の第36 回日本臨床微生物学会総会・学術集会(八木哲也 総会長,藏前 仁 副総会長)で報告し,2 月にホームページを通じてパブリックコメントを募集しました。
そして3 月には本制度協議会・審議会において最終承認されました。
新しい時代の認定臨床微生物検査技師像のホームページおよび学会誌への掲載にあたり,従前の技師像を初版,新しい技師像を第2版として整理し,11 のゴールを示しました。
今年度からゴールを基に指定カリキュラムの改変作業を開始いたします。そのための指定カリキュラム第5 版作成委員会も組織しました。指定カリキュラムの改変は,一般教育目標(GIO)と具体的行動目標(SBO)からなるプロセス基盤型教育を,現在の教育の主流であるアウトカム基盤型へ変換します。
指定カリキュラム第5 版の作成は現時点では2 年間を予定しており,状況は都度ホームページ等を通じてお知らせいたします。
認定臨床微生物検査技師およびこれから認定取得を目指す方々におかれましては,どうか宜しくお願い申し上げます。
新しい時代の認定臨床微生物検査技師像2025(第2版 2025年4月1日)
認定臨床微生物検査技師制度:設立当初の目的(初版2000年4月1日)
2025年6月25日
認定臨床微生物検査技師制度 あり方委員会
新しい時代の認定臨床微生物検査技師像に関するワークショップ委員会